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富士車輌(株) 埼玉大学との共同研究契約締結に関するお知らせ

2025年4月4日

当社子会社の富士車輌株式会社(滋賀県守山市、以下「富士車輌」)は、国立大学法人埼玉大学(埼玉県さいたま市、学長 坂井貴文、以下「埼玉大学」)と共同研究契約(以下、「本契約」)を締結しましたので、お知らせいたします。

1. 共同研究の目的

今年創業100周年を迎える富士車輌は、常に新たな製品の開発やそのメンテナンス性の向上に取り組んでおります。本契約では、主に「圧力容器の溶接欠陥を抑制する技術」と「環境リサイクル機器の異常を音から検知し、予知する技術」の2つの研究テーマについて共同研究を行います。品質管理や、機械設備メンテナンスの効率化を目的として、グループ内で稼働している実機への試験導入を目指します。

2. 共同研究の目的

(1)圧力容器の溶接欠陥を抑制する技術

溶接部の位置画像データから欠陥の要因となる事象と部位を検出し、溶接母材の端部における形状のバラツキなどに起因する欠陥発生を抑制。

 

研究担当:埼玉大学理工学研究科 山根敏教授

研究概要:化工機圧力容器の溶接不良低減。研究成果は、溶接ロボットへ展開

①技能者の経験、ノウハウによる溶接条件の最適化(数値化)

②溶接スピードに応じて溶融部位を画像監視。異物、空乏を検出して欠陥位置記録

(溶接トーチの位置制御、溶接電源の制御)

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山根教授研究論文より

(2)環境リサイクル機器の異常を音から検知し、予知する技術

環境リサイクル機器や機械の音を分析し、各部の異常を故障の初期段階で検出することにより、機械設備の計画的な補修を支援。

 

研究担当:埼玉大学理工学研究科 島村徹也教授、杉浦陽介助教

研究概要:バリスティックセパレーター(揺動式パドル選別機)駆動軸部劣化を事例に診断分析。

①始業時・無負荷の動作音を繰返し学習して正常状態を機械学習

②ノイズ(周囲の音)除去の手法を検討

③客先オペレータによる「異常気付き」を機械学習・・・人の判断を模擬 

④故障が発生している状態の音と正常時の音の違いを分析して特徴量を想定

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3. 共同研究契約内容

(1) 内 容:

 ①圧力容器の溶接欠陥を抑制する技術

 ②環境リサイクル機器の異常を音から検知し、予知する技術

 

(2) 契約期間:

 2025年4月1日~2026年3月31日

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本件お問合せ先

富士車輌株式会社 経営管理部 総務グループ

  • TEL:077-583-1235(代表)
  • E-mail:kouhou@fujicar.co.jp

 

TREホールディングス株式会社 経営企画部

  • TEL:03-6327-2622
  • E-mail:contact@tre-hd.co.jp

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