施設概要|東京リサイクルセンター
〒143-0002 東京都大田区城南島3-4-3
TEL:03-5755-8811 FAX:03-5755-8815
東京リサイクルセンターの特長
タケエイの2大基幹工場
東京リサイクルセンターは、東京都の「スーパーエコタウン事業」の選定を受けた建設系廃棄物の最新鋭中間処理施設として、2005年に稼働を開始しました。
高い再資源化率、盤石の処理ネットワーク、先進的な自動化への取り組みなど多くの特長を備えています。これらの施策が評価され、建設混合廃棄物の高度リサイクル施設として全国初の国庫補助対象施設(環境省/経済産業省)の認定を受けました。
高性能ロールスクリーン式機械選別ラインなど、多様な技術を惜しみなく導入しています。従来からのプロフェッショナルな手選別スキルとテクノロジーをミックスしたワークフローを一から設計。徹底した工場の設計思想により、従来型の施設と比較して資源循環性能を飛躍的に向上させることに成功しました。
工場内で処理過程において発生する粉塵を集め、特殊加工して製造する製鉄副資材「エコ・フォーム®」を開発し、特許(2009年6月)も取得しています。
※株式会社リサイクル・ピア東京エコタウン工場は、2015年6月1日の合併に伴い、株式会社タケエイ 「東京リサイクルセンター」に名称変更しました。
■ロールスクリーン
東京リサイクルセンターの設計にあたり、最大のテーマとして取り組んだのが、高性能ロールスクリーン式機械選別ラインの導入による、粗選別の機械化です。
ロールスクリーンとは、回転する歯車を組み合わせた、ライン上の大きな「ふるい」で、大きさに従って廃棄物を文字通りふるい落とす機能を担う装置。「展開・機械選別ライン」と呼ばれる一連の基幹ユニットのなかで、中心的な役割を担います。
東京リサイクルセンターのロールスクリーンは特殊形状の歯車を新たに採用し、従来の粗選別の課題とされてきた土砂等、細粒品の選別性能を大幅に改善。細粒品を瞬時に選別し、歯車の噛合いよりも大きい物質との分給が高精度で行えるようになりました。さらに、ロールスクリーンの前後に、通常のコンベアに代えて、廃棄物のダンプアップの衝撃や、重機によるピッキング作業の衝撃にも耐える振動フィーダを組み合わせ、作業効率を向上させています。 ユニットへの廃棄物投入時に、電動型パワーショベルにより金属くず、大物、長物ほかを選別。ロールスクリーンの後工程では、ピッキング性能に優れるハンドリングロボットによる石膏ボード、ガラ、処理困難物、木くず、廃プラ他の選別が行われます。
高性能のロールスクリーンユニットを導入することにより、人手による粗選別作業の負担を低減するとともに、車両単位のライン投入が可能となりました。また、ライン投入が定量化することにより、選別機器への供給過多を防ぐことができるなど、施設全体のトータルな性能の向上に大きく寄与しています。
■集塵ダストの再資源化「エコ・フォーム」
処理施設では大量のダスト(粉じん)が舞い上がります。東京リサイクルセンターでは、ダストの発生を効果的に抑制する技術を導入する一方で、発想を逆転させ、ダストそのものを資源として再利用する試みに挑戦しています。
ダストは、そもそも廃棄物の中に大量に含まれており、施設内で分別の工程を経るなかで、空気中に飛散します。そこで、搬入車両がダンプアップする地点、廃棄物が設備やコンベアを乗り継ぐ地点、さらには選別ラインなど、ダストの主要な発生源となる位置に集塵システムを重点的に配置し、空気中のダストを捕捉収集するのですが、収集したダスト(粉じん)は従来リサイクルする手だてがなく、最終埋立処分を余儀なくされていました。
東京リサイクルセンターでは、廃棄物の再資源化率の向上を模索する中で、この収集したダストに注目。製鉄メーカーと技術提携し、製鉄工程の「転炉」における添加剤(フォーミング抑制材)としてリサイクルするという新たな手法を開発することができました。この技術は2009年6月に特許を取得しています。
2016年夏より、廃タイルカーペット処理専用施設となる第2工場が稼働しています。
■処理能力及び状況
施設 | 処理品目 | 処理方法 | 処理能力 |
---|---|---|---|
混合廃棄物 処理施設 |
混合廃棄物 (廃プラ、紙くず、木くず、 繊維くず、金属くず、 ガラス陶磁器くず、がれき類) |
破砕・機械選別 ※ | 782t/日 |
可燃物・廃プラ処理施設 | 廃プラスチック類、 紙くず、木くず、繊維くず |
破砕・圧縮 ※ | 613t/日 |
木くず処理施設 | 木くず | 破砕 | 139t/日 |
がれき類、金属くず処理施設 | 金属くず | 切断 | 972t/日 |
タイルカーペット処理施設 | 廃プラ、紙くず、木くず、繊維くず | 破砕 | 57t/日 |
エコフォーム製造施設 | 廃プラ、紙くず、木くず、繊維くず (上記 ※ の処理後物の一部) |
圧縮固化 | 99t/日 |
※ 処理後の可燃物の一部が後工程として可燃・プラ処理施設、RPF製造施設で処理される