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TREグループ 北海道での廃石膏ボードリサイクル事業参入

2025年11月5日

当社グループ会社の株式会社イーアンドエム(北海道札幌市、以下「イーアンドエム」)は、北海道での廃石膏ボードリサイクル事業を開始いたします。

1. 本件の趣旨

イーアンドエムは1995年の設立以来、札幌市を中心にビン・缶・ペットボトルの回収、段ボール・古紙の回収、産業廃棄物の収集・処分を行っているほか、2024年には建設廃棄物リサイクル事業に参入し、石膏ボードの処分業許可を取得しております。


廃石膏ボードは、再資源化に必要な体制や技術が十分に確立されておらず、分別不足による最終処分場の逼迫や不適正処理が課題となっていました。近年では、リサイクル技術の向上や制度・枠組みの整備が進んでいるものの、依然として一定量が埋立処分されており、戦後建設された建物の寿命到来に伴う排出量増加も見込まれることから、これまで以上の再資源化推進が求められています。


TREグループでは、当社が株式会社ギプロ(埼玉県八潮市、以下「ギプロ」)を2002年に設立し、廃石膏ボードの再資源化に早期から取り組んでまいりました。ギプロでは、「排出→収集運搬→再資源化→製品化」という一貫スキームを構築しております。2007年には、廃棄物排出事業者(建設会社)、廃棄物処理・リサイクル業者、製造業者(石膏ボードメーカー)等、複数の企業と共同で株式会社グリーンアローズホールディングス(東京都港区)を設立し、廃石膏ボードの適正処理・リサイクルの全国展開を推進しております。現在、TREグループではギプロ、株式会社グリーンアローズ関東(神奈川県横須賀市)、株式会社グリーンアローズ東北(宮城県岩沼市)が廃石膏ボードのリサイクル事業を行っております。


今般、イーアンドエムは、建設系廃棄物の取り扱い強化を目的として第4工場を増築し、増床部に石膏ボード分離機を移設いたしました。2024年より廃石膏ボードを受け入れておりましたが、自社内で再資源化を実施しておらず、本増築に伴い廃石膏ボードのリサイクルが可能になりました。今後、北海道エリアでの廃石膏ボードリサイクルに、より一層注力してまいります。また、グリーンアローズ関東等のグループ各社と連携し、将来的には無水石膏粉の製造にも参入を図ってまいります。


本取り組みにより、TREグループは北海道エリアでの廃石膏ボードリサイクルの推進を図り、地域ごとの多様なリサイクルニーズや課題に対応しつつ、脱炭素社会および高度循環型社会の構築を目指してまいります。

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イーアンドエム外観

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廃石膏ボード処理設備

2. 業績の見通し

本件が当期連結業績予想に与える影響は軽微となる見込みですが、中長期的な連結業績の向上に貢献していくものと考えております。

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