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輪島市との「能登復興・産業創出支援プロジェクト」に関するお知らせ

2025年12月18日

当社は、石川県輪島市からの協力のご要望を受け、能登半島全域における「能登復興・産業創出支援プロジェクト」に取り組むことといたしましたのでお知らせします。

1.背景

当社は、2002年に株式会社門前クリーンパークを設立し、地元の皆様のお力添えを賜りながら輪島市門前町大釜地区において管理型最終処分場の開発に取り組んでまいりました。門前クリーンパーク管理型最終処分場は、開業目前の2024年元日に発生した令和6年能登半島地震の被害を受けたものの、早期に復旧して2024年8月に開業し、現在は災害廃棄物の受入れを最優先に行っております。

 

また、令和6年能登半島地震および令和6年奥能登豪雨災害に際して発生した災害廃棄物の処理について、TREグループは、行政や(一社)石川県産業資源循環協会及び会員企業・団体と緊密な連携のもと、現地に所在するグループ会社・事業拠点が中心となって災害廃棄物の処理支援及び復旧事業に携わってまいりました。

 

この度当社は、輪島市より能登半島の創造的復興に向けた産業再興への協力の要望を受け、「能登復興・産業創出支援プロジェクト」(以下、「本プロジェクト」)として林業や漁業を含む4つの新たな事業に取り組むことといたしました。本プロジェクトについては輪島市に留まらず、産官学共創のもと石川県及び地元市町と連携しながら、能登半島全域にて能登の魅力が溢れる復興産業の創出を目指してまいります。

本プロジェクトの事業概要や将来展望についての記者発表(1217日輪島市役所にて)

(左)輪島市長 坂口茂様

(右)当社 代表取締役会長 三本守

2.復興事業計画(案)

本プロジェクトでは、賛同いただける複数の団体・企業とともに新たに事業会社を設立し、輪島市において以下の4つの事業を始めることを計画しております。

 

(1)森林再生整備事業

   能登半島の山林全域における素材生産および林道整備、育林により、農林水産業(里山里海)の再興や、

   循環型林業へシフトするための間伐・再造林を推進します。

 

(2)バイオマス発電事業

   輪島市内に木質バイオマス発電所を設置し、地域の自立と持続可能性を支える街づくり、環境に優しいエ

   ネルギー利用および電気・熱エネルギーの地産地消を促進します。

 

(3)バイオマス発電から発生した熱を利用した魚の養殖事業

   輪島市沿岸部において、閉鎖循環式の陸上養殖システムおよび木質ガス化発電装置による熱電供給を利用

   した養殖事業に取り組み、農林水産業(里山里海)の再興を目指します。これにより、林業と水産業の兼

   業化による安定収入源の確保、養殖等ベンチャー事業による新たな水産業の創出にも貢献します。

 

(4)輪島塗の原材料である漆の木の植栽事業

   輪島市の山林・休耕作地等の市有地において漆の木の植栽を行い、輪島塗の再興や漆の地産地消を促進し

   ます。

3.将来展望について

本プロジェクトは、能登全域への事業展開を目指し、まずは輪島市にて事業化を進めてまいります。この取り組みにより、山で豊かな森が育ち、森の栄養分が川を通じて海に流れ混み、生物の餌となるプランクトンが増え、海も山も豊かになるという一連の流れを創出することを目指します。それと同時に、 多種多様な業界の皆様とコンソーシアムを形成し、地域の自立と持続可能性を支える街づくりの推進および産業の再興にも寄与いたします。

豊かな山林から海までの一連の循環を促すことで、当社が掲げる「地球の環境保全に貢献する。」という企業理念のもと、高度循環型社会、ならびに脱炭素社会の実現に寄与するとともに、被災地域の復旧・復興に役立てるよう、引き続き、グループ一丸となって取り組んでまいります。

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